競馬で稼ぐにあたって、いろいろなデータを取り寄せ、そこからどの馬が来るかを予想することは常套手段の1つと言えます。
ただ、データをただ集めただけではどの馬が勝つか分かりませんし、どの馬券を買ったらいいかも分かりませんから、集めたデータを解析する必要がある。
ここで競馬で稼ぐ人と稼げない人とで大きな違いが生まれてきます。
つまり“どうやって競馬のデータを解析するか”。
この方法が正しければ、きちんとレースを読み切ることができるため、馬券を的中させることができるのですが、逆にデータ解析を間違ってしまうと、馬券を外してしまい、結局お金を失うことになる。
とはいえ、どのデータを参考にするのか、そしてそれらのデータからレースをどう解析・分析するのかは人それぞれ・・・と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
競馬で稼ぐ人達は、方法は違えど、各データや情報から何を読み取るのかはほぼ共通していると言っていいでしょう。
そこでここでは、お金を稼ぐために必要な競馬のあらゆるデータの正しい解析方法についてお話ししていきます。
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JAL再建から学ぶ競馬のデータ解析
正しい競馬の解析方法のヒントは、以前テレビで放送されていた「カンブリア宮殿」に出演していた稲盛和夫さんの考え方にあります。
稲盛和夫さんとはJALの名誉会長で京セラやKDDIの創業者でもある方で、2010年にJALは「日の丸フラッグ」にあぐらをかき、頑なに変化を拒んだせいで破綻寸前にまで追い込まれました。
そんなJALの再建を任されたのが稲盛さんで、当時稲盛さんのところには様々なコンサルタントからオファーや提案があったそうです。
「こうすればJALは立ち直ります」
「この手法を使えば大丈夫ですよ」
しかし稲盛さんはそれらのオファーを1つも受けなかったそうです。
なぜなら、稲盛さんは
「どう考えてもテクニックだけで会社が再建出来るとは思えなかった」
「社員の意識を変えることが一番大事」
・・・と考えていたから。
そして「人間としていかにあるべきか?」を社員に話すことから始めたのですが、相手(社員)は一流大卒のエリートばかりです。
「そんな精神論は無意味だ」という拒否反応が普通に起こります。
それでも繰り返し繰り返し解き続けることで、やがて
「どんなに能力が高くても、どんなに高度なテクニックを駆使したとしても、人格が邪なものであれば、結果は間違ったものになる。寧ろ、能力が高い分だけマイナス幅が大きくなる。」
・・・ということが浸透してきたのです。
こうして意識改革、人材の育成から始めたことで、僅か一年という異例のスピードで再建を成し遂げ、業界のトップにまで一気に駆け上ったのです。
実はこれ、競馬のデータ分析にも大きく関係することなのです。
データは馬の能力や人気の度合いを数値化したものに過ぎません。
ですから、良いデータの馬が必ずしも上位に食い込む保証もないですし、悪いデータの馬が勝てないわけでもない。
大事なのは数字の裏に隠れている人間の心理なのです。
データ解析とは“人間の心理”を読むこと
データ、ただ集めて眺めているだけではなんの効果もありませんし、何も教えてくれません。
料理で言うならデータは食材であり、それらをどう活かして美味しい料理を作るかは、解析するその人の腕次第。
つまり、データを活かすも殺すも、人によって変わってくるのです。
競馬のデータや数字には、数値による大小以外にも大きな意味を持っています。
その最たる例がオッズ。
相対的に同じ馬券を買う人が多ければオッズは低くなります。
つまり、多くの人が『馬券を買った馬が来る』と思っているということ。
ただ、一概にオッズの数字だけを見ていても、その馬が人気があるかどうかしか知ることができません。
しかし、オッズの動きを追うことによって、その馬が買われる原因が何なのかを追求することができるのです。
本当に人気が高い馬なら、馬券が発売される時点からある程度上位人気になっているはず。
その一方で、購入締切ギリギリになって急にオッズが低くなり上位人気になるような馬は、本来の実力で人気を勝ち取ったのかどうかは微妙です。
例えば、競馬予想会社が「この馬が来ますよ~」と発表し、その発表を受けて一気に買いが集中したり・・・とか。
そうなると、オッズの信憑性が失われるため、えてして来ない可能性の方が高くなります。
要するに、競馬で稼ぐにおいて大事なのは「馬券購入者の心理」なのです。
オッズの数値を見ることで、
「これを見て大衆(馬券を買う人)はどう考えるか?」
「そもそもこの数字を見て、大衆は何処に誘導されようとしているのか?」
ということを推察すると、時々「何じゃ、これ?」みたいなブラックホールのようなものを発見することがあります。
こうしたブラックホールを発見するために、データマイニングやコンピ指数などといったデータを活用するのです。
このように、データ解析とは表示されている数字やその動きから、同じレースを見ている人達が何を見て、どう感じ、どんな判断したかを読みとる作業のことを言います。
一概に「オッズが高いから」とか「人気が上がってきたから」といった表面的な数字だけを追いかけていても、正しいデータ解析をしているとは言えないのです。
やってはいけない競馬のデータ解析3選
競馬で馬券を選ぶ際に、おそらく様々なデータに目を通す人が多いと思いますが、それらのデータを間違って解析している限り、馬券を的中させることは難しいと思います。
しかし、正しいデータ解析をしている人があまりに少なく、ほとんどの人が間違った見方をして取れるであろうレースを逃していることが少なくありません。
特に競馬で稼げない人がやってしまいがちなデータ解析の3つのNG行動を紹介しますので、もしご自身が同じことをされていたのなら、一度競馬への取り組み方を改めてみたほうがいいでしょう。
1:ただ数字だけを追いかける
競馬にはいろいろな数値やデータがあり、それらを順位づけすることができます。
例えば「単勝人気が1倍台の馬は確実に来るだろう」とかいった見方だったり、レースが始まるギリギリになって人気が上昇してきたのを見て「この馬なら!」とその勢いに乗ってしまうとか。
先ほども言いましたが、競馬のデータには全て裏があり、その裏の真意を読みとることが馬券を的中させる“本当に”に必要な情報なのです。
ただ数字の大小だけで強い馬か弱い馬かを判断するだけでは正しい使い方とは言いませんし、100%活用しているとも言えないのです。
2:偏った見解でデータを解析する
例えば、馬の強さを表す数値として「コンピ指数」というデータがあります。
このコンピ指数が高ければ高いほど強い馬と言われているのですが、一概に強い馬が勝つとは限らないのがレースです。
にもかかわらず、」「コンピ指数が70だから来るぞ」みたいな短絡的な考えをしていては、いつまで経っても競馬で稼ぐことはできません。
そのコンピ指数70が、そのレースの中でどのくらいの強さなのかを把握することが重要なのです。
そこが分かれば、後はそのデータ分析に合わせて馬券種を選ぶだけなのですが、70という数字から“この馬は強い”と勝手に紐付けてしまうとはずれ馬券を掴まされてしまうのです。
3:他の人の解析を鵜呑みにする
現在、有料無料問わずさまざまな競馬の情報やデータを配信しているサービスがあり、それらを活用して的中馬券を探している人も多数います。
しかし、そういったデータも使い方次第では大きな損失を招きかねない“毒”になる可能性があることを御存知ですか?
例えば競馬新聞などで元調教師の人が書いているコラムや予想を読んで「次はこの馬だ!」と安易に決めてしまったりとか。
そもそも他の人の解析や予想に依存して競馬で稼ごうとする人に、継続的な利益を得ることはできません。
参考にするならまだしも、他の人のデータ解析や予想に依存している限り、競馬で稼ぐことはできないと思ってもらっていいでしょう。
正しいデータ解析をすれば競馬で稼げる
データは人が行う予想や見立てとは違ってウソをつきません。
ですから、きちっとデータを解析してそのデータの真意を読みとることができれば、競馬でちゃんと稼ぐことができるでしょう。
どの馬が本当に強くて、その馬がどこまで力を発揮できるのか?
そこが分かれば、後はそのデータ解析に合わせて馬券種を選ぶだけ。
そうすれば、複勝1点だけでなくワイドや単勝などと併用して、より多くのお金を手にすることができますから。
競馬には、必要以上に邪推する必要の無いポイントがちゃんとあります。
ただ数字の大小だけで強い馬か弱い馬かを判断するだけでは正しい使い方とは言いませんし、100%活用しているとも言えないのです。
そこを拾って小さな勝ちを積み上げて、まず勝ち癖をつける・・・それが現在競馬で稼ぐ人達の姿ではないでしょうか。
逆に。競馬に勝つ習慣の出来ていない人が、如何に儲けるかを考えることは不可能です。
ちゃんと一定の計算が立ち、時間を味方につけてお金を増やす、投資というのはそういうものです。
その為には賢く、そして正しくデータを分析する力が必要ですし、それがないと“ギャンブル”になってしまいます。
競馬でコンスタントに稼ぐ力を身につけたいのなら、賢いデータ解析の仕方を身につけ、投資というスタンスで競馬に挑む必要があります。
たくさんある数字の中から何をピックアップし、そこから何を読み取るのか。
これが確立できれば、おそらく競馬で損することはなくなるでしょう。
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