これまで競馬界にはさまざまなスターホースが出現し、競馬ファンを楽しませてきました。
オグリキャップ、リンボリルドルフ、ナリタブライアン、トウカイテイオーなどなど、各年代によって名勝負を繰り広げてくれました。
近年で言えば、ディープインパクトやブエナビスタなどがいます。
こうした名馬たちは、レースを通して感動だけでなく「投資競馬」で成功するためのヒントをくれたりもします。
もちろん、ただレースを見ているだけでは感動以外のものを得ることはありませんし、馬券を買ったとしても必ずしも的中するとは限りません。
名馬達が辿った道を振り返った時、そこに競馬でお金を稼ぐために必要な項目のヒントが隠されているのです。
そこでここでは、2013年の有馬記念をもって引退した『オルフェーヴル』の競走馬人生から、投資競馬で稼ぐうえで忘れてはならないことを発見していこうと思います。
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オルフェーヴルという競走馬について
ご存知の人も多いと思いますが、おさらいとして改めてオルフェーヴルという競走馬について紹介します。
オルフェーヴルは、2008年に父ステイゴールドと母オリエンタルアートの間に生まれた馬でディープインパクト以来6年ぶり7頭目のクラシック三冠馬、ナリタブライアン以来17年ぶり3頭目の3歳四冠馬(皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念)を達成しました。
ただ、どの重賞でもそこまで圧倒的な人気だったわけではありません。
皐月賞ではこれまでの戦歴から『オルフェーヴルは“左回りでは弱い”』というイメージがあったため単勝人気は4番人気でオッズも10倍近くついていました。
また、日本ダービーでもレース距離(2400m)や馬場対応への不安から1番人気ながらもオッズは3.0倍と決して高い前評判ではなかったのです。
しかしどちらのレースもいざレースが始まれば、そういった不安な声を吹き飛ばすかのような圧巻の走りで優勝し、続く菊花賞でも勝利したことで三冠馬になりました。
その後は宝塚記念などの国内GⅠレースはもちろん、フランスで開催される凱旋門賞にも2度出走し、2013年の有馬記念をもって引退したオルフェーヴル。
そんなオルフェーヴルが競走馬時代に残した3つの伝説を紹介します。
菊花賞で騎手を振り落とす
三冠馬に王手をかけた2012年の菊花賞で、オルフェーヴルは池添騎手を乗せて出走し、見事勝利しました。
ところが、ゴールした直後にオルフェーヴルは騎乗していた池添騎手を振り落すやんちゃぶりを発揮。
実はデビュー戦も池添騎手が乗っていたのですが、ゴールした直後に振り落して勝利の記念撮影を中止にしたことがあるのです。
レース前の陣営ではおっとりとした気性にもかかわらず、競馬場につくと豹変するようで、他の競走馬にかみつきに行こうとするような素振りが見えたりすることから「金色の暴君」「暴れん坊将軍」といったあだ名で呼ばれるようになりました。
2年連続凱旋門賞で2着
オルフェーヴルは2012年と2103年にフランスで開催される凱旋門賞に挑戦しました。
2012年には凱旋門賞に出走する前にフランスG2のフォワ賞で勝利したことで大手ブックマーカーでは前年覇者・デインドリームと同率の一番人気となりました。
しかし結果はゴール直前で抜かれて2着に終わり、日本馬初の凱旋門賞制覇を達成することができませんでした。
2013年もオルフェーヴルは凱旋門賞に挑戦。
前年同様フォワ賞を連覇し、調整も順調だったことから「今年こそは・・・」と思ったファンも多かったことでしょう。
しかしレースが始まり最後の直線でオルフェーヴルの前を行くトレヴの伸びが良すぎて追いつけず、終わってみれば5馬身差をつけられた2着。
結局、2年続けて挑戦した凱旋門賞も“連続2着”という成績を残して日本に返ってきました。
有馬記念で8馬身差で勝利→引退
すでに2013年いっぱいで引退を決定していたオルフェーヴルは、ジャパンカップを回避して有馬記念に照準を絞って調整をしていました。
この年の有馬記念は、キズナ、エピファネイア、メイショウマンボ、ジャスタウェイ、ジェンティルドンナといった有力馬が次々と回避を表明したため、ゴールドシップとの一騎打ちの様相になっていきました。
そして有馬記念当日、オルフェーヴルはラストレースで2着以下に8馬身つけ圧勝。
最後の直線では有馬記念が開催された中山競馬場では拍手が喝采されたものの、当のオルフェーヴルは最後まで変わらず、騎乗していた池添騎手を振り落そうとしていました。
オルフェーヴルから学ぶ投資競馬のポイント
3歳四冠馬の栄光を手に入れ、フランスでは二度挑戦した凱旋門賞で勝利することができなかったオルフェーヴルですが、この競走馬から投資競馬をするにあたって、知っておかなければならないことを学ぶことができます。
別にオルフェ―ヴルからしか学べないのか・・・というとそんなことはありません。
競馬には歴史があり、各時期になると必ずその年を代表する馬が、何かしらの伝説を作ってくれます。
そして、各年を代表する馬の戦歴を振り返ると、必ずと言っていいほどいくつかの共通点が浮かび上がるのです。
そしてその共通点は、我々馬券を買う人にも当てはまること。
特にお金を稼ぐことに特化した「投資競馬」をするのであれば、オルフェーヴルをはじめとした競走馬から、馬券を買うにあたって注意すべき2つのポイントがあります。
1:競馬で100%はありえない
2012年に挑戦した凱旋門賞では、おそらくギリギリまでオルフェーヴルが勝つと誰もが思ったことでしょう。
しかし、結果的にはゴール直前で抜かれて2位になりました。
もちろん2位になってしまったことは残念ではありますが、この結果を覆すことは誰にもできません。
そして競馬では、こうした予想に反した結果になることが往々にしてあります。
「きっとこの馬が来るはず」と自信満々に馬券を買っても、直線で全く伸びずに馬群に沈んで不的中になった・・・こうした経験は馬券を買い続けていれば必ずすると思います。
投資競馬では、こうした“想定外の出来事”にも先んじて対応しておく必要があるのです。
競馬で勝てない人の多くは、こうした想定を考えずに馬券を買ってしまう傾向があります。
「このレースで的中すれば払戻金でこれだけお金が入る」みたいな計算を立てて馬券を買うのはかまいません。
しかし「もし外れたら・・・」といったバックアップを考えて馬券を買う人は滅多におらず、それゆえ外れた時の対応(追い上げなど)が後手に回ってしまい、損をする可能性が高まります。
1発的中を狙うにしても、追い上げで利益を上げるにしても、常に外れた時の行動を念頭に置いて行動することが競馬でお金を稼ぐ上で重要です。
どのレースで追い上げをすると一番リスクが少ないか?
このレースで外れた時、いくらまでだったら資金が投下できるのか?
こうしたリスクヘッジを考えて挑むのが投資競馬の正しい取り組み方なのです。
2:勝つ秘訣は『負け』から学ぶ
引退レースとなった有馬記念では8馬身差をつけて圧勝するなど、オルフェーヴルの実力は間違いなくその年で最も高いものだったでしょう。
しかし、最初からすんなり勝ち上がれたわけではありません。
先ほども紹介したように特に2歳馬の時は苦戦続きで、皐月賞もギリギリで出走できたくらいでしたから。
でも2歳の時に苦戦した経験が、オルフェーヴルを三冠馬にした大きな要因だと考えます。
成長するためのきっかけは勝つ経験よりもむしろ負けることの方から多くのことを学ぶことができます。
“バリの兄貴”と呼ばれている丸尾孝俊さんも、成功の秘訣は「致命傷にならない程度に負けること」だといっています。
つまり、馬券を外して悔しさをかみしめるだけでなく「なぜ負けたのか?」「どこがいけなかったのか?」を真剣に考えることが重要なのです。
「2人のビジネス成功者に学ぶ競馬で勝つ力をつけるためのコツ」でもお話ししているように、投資競馬で勝つためにはまず「負けること」と正面から向き合わなければいけません。
・買った情報商材が悪いから
・予想会社の情報が間違っているから
・セミナーの内容が嘘っぱちだから
などと言ったように、馬券が外れた原因を外部で探している限りは、そこからの成長は見込めません。
自分が負けた原因を見つけ出し、それらを1つずつ改善していくことこそが、投資競馬で稼ぐ人間になる最短距離を歩くことになるのです。
オルフェーヴルが競馬ファンに残してくれたもの
2010年にデビューし、わずか4年で競馬場から姿を消したオルフェーブルですが、その4年間で競馬ファンにたくさんの感動と興奮を提供してくれました。
この先競馬を投資として取り組み、コンスタントにお金を稼ぎたいのであれば、馬券を買って一喜一憂するだけでなく、そこから色々なことを学び取る姿勢でいることが大切です。
競馬で稼ぐことは、ノウハウや馬券術などを知り、それらを実践すれば成功するわけではありません。
世の中の至るところに「投資競馬で勝つ秘訣」のヒントは転がっており、そのヒントをいかにキャッチできるのか・・・こうしたアンテナを立てておくことが競馬でお金を稼ぐ最大の秘訣ともいえます。
もし今競馬で満足した金額を稼ぐことができないのであれば、自分が抱えている“競馬で勝てない理由”に目を向けてみてください。
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