競馬を予想する方法はさまざまありますが、もっともシンプルな方法の1つが「出目買い」です。
出目買いは競馬に関する知識や経験やスキルがなくても法則さえ理解していれば、無条件で馬券になる馬とならない馬の選別ができます。
出目の法則をまとめた「出目表」を持って入れば、法則を知らなくても馬の厳選が可能です。
出目の法則は多種多様ありますが、今回はGⅠレースをはじめとした重賞で使える出目法則を紹介します。
誰でもかんたんに統計を取って出目から軸馬に導き出せるので、ぜひ参考にしてください。

競馬初心者でもすぐに実践できるくらいかんたんです
競馬で使える出目買いとは?
「出目買い」とは、過去のレース結果を集計して馬券になる馬を統計的に絞り込む競馬手法です。
主に馬番や枠番などを使って馬券になる馬を厳選するため、出走する馬の実力を調べる方法を知らなくても候補にする馬を絞り込めます。
統計を取るのに時間がかかりますが、過去に出目戦略を開発した人達が作成した「出目表」を使えば、わざわざ自身でレース結果を集計する必要はありません。
競馬の出目戦略の基本や活用法については以下のページで紹介しているので、本格的に出目戦略を取り入れたいのならぜひ参考にしてください。



数分で候補馬を4~6頭に絞り込めるのが出目戦略のメリットです


GⅠレースで使える出目の法則
出目の法則を用いた競馬戦略は数多くありますが、ここではGⅠをはじめとした重賞レースで使える出目戦略を紹介します。
戦略の手順としては非常にシンプルで、次の3つのポイントを押さえるだけです。



だれでもかんたんにできる方法なのでぜひ試してみてください
1着になった馬の「枠」をチェック
最初に出目の法則を導くために必要な情報収集を行います。
収集する対象は「GⅠレース前に開催されたレース結果」で、GⅠレース前に出走したレースで1着になった馬の「枠」をチェックしてください。
例えば2025年の日本ダービーであれば、東京競馬場で開催される1〜10レースと京都競馬場で開催される1〜10レースが集計対象です。
レース結果で確認すべきところも、1着になった馬の枠番のみで、タイムやオッズやその他競馬指標をチェックする必要はありません。



JRAの公式サイトを使えば無料で調べられます
1着になった回数が0の枠を探す
GⅠレース前のレース結果から1着になった枠番を調べたら、もっとも1着にならなかった枠番がどれかを探してください。
調べてもらえば分かりますが、1着に入る枠番は必ず偏ります。
GⅠレースが始まるまでに約20(3会場の場合は30)のレースが開催されますが、連続して1着を取る枠番もあれば1回も1着にならなかった枠番もあります。
当日開催されたレースの結果を調べ、1回も1着を取れなかった枠番を見つけたら、その枠番を覚えておいてください。



出目で使うのは「1着も取れなかった枠番」です
1着になっていない枠の馬を軸馬にする
GⅠ開催日に出走したレースで、まだ1着になっていない枠番を見つけたら、その枠番を軸馬にして馬券を組み立てていきましょう。
実は競馬には「その日開催されるレースで1回も1着にならない枠番は存在しない」という事実があります。
つまりGⅠが開催するまでに1着を取れなかった枠は、上の事実に当てはめると「高確率で1着になる枠」ということです。
最後に出目によってあぶりだした枠番に入っている馬の人気や指標を参考に馬券を選ぶだけ。
難しい分析や複雑なロジックを使わずとも、GⅠレースで的中馬券になる可能性が高い軸馬を見つけられます。



当日のレース結果を追いかけるだけなので誰でもできます
GⅠレースの軸を出目で見つけた成功例
当日のレース結果をもとに「1回も1着を取れなかった枠」を出目にしてGⅠレースに挑む競馬戦略を紹介しました。
実際に今回紹介した出目戦略で馬券を的中に導いたのが「マイルチャンピオンシップ(2010年)です。
当時開催されたレース(東京競馬場と京都競馬場)にて、マイルチャンピオンシップが始まる前に出走したレース結果から、1着を取った枠番を集計したのがこちらです。
枠番 | 1着を取った回数 |
---|---|
1枠 | 0回 |
2枠 | 3回 |
3枠 | 1回 |
4枠 | 0回 |
5枠 | 1回 |
6枠 | 4回 |
7枠 | 5回 |
8枠 | 6回 |
上の表を見てもらえばわかる通り、マイルチャンピオンシップ前のレースでは1枠と4枠が1度も1着を取れませんでした。
つまりマイルチャンピオンシップでは1枠と4枠に入る4頭のいずれかが軸馬となるわけです。(当時のマイルチャンピオンシップは18頭立て)
実際の結果がこちら
1番人気のダノンヨーヨーが4枠8番にいたので、8番を軸にしたワイドで3,740円を的中させました。
競馬を出目法則で挑むメリット
GⅠレースを出目の法則で挑むことで、大きく3つのメリットがあります。
出目戦略を用いるメリットを詳しく紹介するので、興味があればぜひ参考にしてください。
難しいロジックを覚える必要がない
競馬で的中率を上げるには、精度の高い分析力と再現性の高いロジックが必要ですが、どちらも長い時間をかけて勉強や練習をする必要があります。
しかし出目法則は、あらかじめ集計したデータを元に馬券を厳選するため、競馬手法の勉強や練習に時間をかける必要はありません。
特に今回紹介した出目戦略は、当日のレース結果を追いかけるだけです。
GⅠレースに照準を絞るなら、レースが始まる20分前くらいにレース結果を確認して1着になった枠番を数えるだけのため、難しい知識やスキルは不要です。



ポイントを押さえれば初めて馬券を買う人でもできます
有料の情報を入手しなくてもできる
今回紹介した出目法則で必要なのは、当日のレース結果が確認できる情報源のみです。
競馬のレース結果はJRAをはじめ各出版社が運営している競馬サイトで検索すれば、かんたんに調べられます。
そのため、出目法則を実践するために競馬ツールを買う必要はいっさいありません。
もちろんコンピ指数やデータマイニングなどの競馬指標も使わないため、完全無料で取り組めます。



競馬にお金をかけたくない人に出目法則はおすすめです
馬券にならない馬を一瞬で除外できる
GⅠレースは、様々な情報が飛び交っているため、どの情報を信じて馬券を選べばよいか迷う人も多いはず。
しかし出目法則を用いれば、条件に合致した馬から判断すればよいため、選択肢の幅が狭まり馬券が選びやすくなります。
特に今回紹介した出目法則を用いれば、多くても4~6頭まで絞り込めるため、軸馬を決めるのも難しくないはず。
いろんな情報に触れてしまって最終判断ができない人ほど、問答無用で馬券にならない馬をふるいにかけられる出目法則はおすすめです。



選択肢が狭いほど迷う機会はへりますからね
競馬を出目法則で挑む時の注意点
難しい分析やロジックを使わなくても軸馬を導出せる出目法則ですが、活用するにあたって注意点があります。
特に今回紹介した出目法則には、以下のデメリットがあるので、正しく理解してから競馬予想に活用しましょう。
GⅠレース以外には使えない
今回紹介した出目法則は「その日開催されるレースで1回も1着にならない枠番は存在しない」という事実を逆手に取った競馬戦略です。
そのため、午前中や午後イチに開催されるレースでは、1着を取った枠番のデータが少ないため、出目から軸馬を絞り込むことができません。
使えるのはGⅠレースをはじめとした重賞レースか最終レースのみです。
競馬が好きな人や競馬投資をしている人は、午前中のレースから馬券を買って勝負しているはず。
勝負できるレースが制限されるため、本気で競馬で稼ぎたいのなら別の競馬戦略を考えたほうが良いでしょう。



GⅠレースしか競馬をしない人にはおすすめです
出目の法則が成立しないGⅠレースも存在する
本記事で紹介した出目法則を用いた競馬戦略は、1着を取れなかった枠番が出現しないと成立しません。
言い換えれば、GⅠレースが始まる前にすべての枠が1着を取ってしまうと今回紹介した出目法則は使えないということ。
過去に開催されたGⅠレースを調べたところ、1回も1着が取れない枠が出現する確率は極めて低く、出目戦略が使えないレースもいくつかありました。
GⅠレース出走前に全枠が1着を取ってしまったら、別の方法で予想するか思い切って馬券を買うのを見送るかのルール作りをしておきましょう。



競馬投資をするなら条件に合致しないレースは「見送り」一択です
出目だけでは的中率は低い
競馬における出目戦略はあくまでも候補馬を絞り込むのが目的であり、馬券になる馬を導く方法ではありません。
10数頭の馬から4~6頭に絞り込んだだけでは馬券の的中は難しいですし、仮に候補馬をすべて絡めて馬券を買うとトリガミになるリスクが高くなります。
そのため、競馬でお金を稼ぎたいのなら「競馬で投資する取り組み方」を身に着けるのが必要不可欠です。
ただ馬券を的中させるのと競馬でお金を稼ぐのとでは、取り組み方は考え方は大きく違います。
以下のページで競馬投資の基本的なポイントを紹介しているので、競馬で資産を増やしたいのならぜひ参考にしてください。



競馬投資の考え方で出目を使うと安定した成績が出しやすくなります


まとめ
- メインレースと最終レースでのみ使える出目法則
- GⅠ前に開催したレースの1着になった枠をチェック
- 1度も1着にならなかった枠がGⅠの軸馬候補
- 難しいロジックも有料情報も不要
- 楽しく競馬を予想して的中させたい人におすすめ
ここでは、出目法則を利用してGⅠレースに挑む競馬戦略を紹介しました。
過去に開催された何百レースの結果の統計を取らなくても出目戦略は使えます。
ピンポイントで馬券になる馬を導くには不安要素があるものの、候補馬を絞り込む手段として出目は非常に有効です。
特に「競馬で稼ぐための取り組み方」を身に着けた人が出目を用いれば、競馬で安定した利益が出せるはず。
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