競馬ファンなら必ずといっていいほど馬券を買うGⅠレースですが、その中でも特に注目を集めるのがレースの1つが「東京優駿(日本ダービー)」です。
この日本ダービーというレースは、競馬をしたことがない人でも名前くらい聞いたことがあるほど有名なレースで、1年で行われるレースの中でも常に1,2位の売上を誇っています。
個の日本ダービーでは数々のドラマが生まれ、そのドラマに多くの競馬ファンが魅了し、今もなお語り継がれるレースが数多くあります。
しかし、ただレースを見て楽しむだけでなく、やはりどの馬が来るかを予想し馬券を的中させた方がより一層日本ダービーを楽しめるはず。
そこでここでは、日本ダービーで馬券を的中させるための予想をする際に必ずチェックしておくべき3つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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日本ダービーとは
日本ダービーの予想についてお話しする前に、レースそのものについておさらいしたいと思います。
日本ダービーは1932年にイギリスの「ダービーステークス」を模範にして創設されたレースで正式名称は東京優駿と言い、競馬関係者であれば誰もが優勝したいレースとされています。
ただ、どんな馬でも日本ダービーに出走できるわけではなく、特定条件を満たした馬のみが出走できます。
サラ系3歳牡馬・牝馬 JRA所属馬
・地方所属馬(本競走への優先出走権を獲得した牝馬及びJRAのGI競走1着馬)
・外国調教馬(JRA所属の外国産馬と合わせて最大9頭まで)
・出走制限頭数は最大18頭。未出走馬・未勝利馬は優先出走権獲得馬を除き出走できない。下表のトライアル競走において所定の着順を得た馬は、本競走に優先出走できる(最大7頭)。
・皐月賞(GⅠ)で4着以内
・青葉賞(GⅡ)で2着以内
・プリンシパルステークスで1着・残りの枠(最低11頭)は通常の収得賞金の総計が多い順に出走できる
(残る1枠が複数の同収得金額馬だった場合は抽選で出走馬が決まる)。
・地方馬は、上記のトライアル競走3競走で優先出走権を得た馬、および京都新聞杯・NHKマイルカップの2着以内馬、またはJRAの芝の3歳重賞優勝馬が出走できる。引用:wikipedia
また日本ダービーは「最も幸運に恵まれた馬が勝つ」と言われているレースで、皐月賞、菊花賞と合わせて「牡馬三冠競争」を構成しており、この3つレース全て優勝した馬はこれまで7頭います。
セントライト(1941年)
シンザン(1964年)
ミスターシービー(1983年)
シンボリルドルフ(1984年)
ナリタブライアン(1994年)
ディープインパクト(2005年)
オルフェーヴル(2011年)
この中で、シンボリルドルフとディープインパクトは無敗での三冠を達成しました。
このように、日本ダービーは競馬ファンや競馬関係者にとっては特別なレースであり、日本ダービーを攻略することで、その年の競馬をより一層楽しむことができるでしょう。
では日本ダービーで的中させるためにはどういった材料をつかって予想すればいいのか・・・ポイントとしては次の3点です。
・開催競馬場の傾向
・出走馬の過去の戦歴
・サインや演出から考察
今から1つずつ具体的に解説していきます。
1:開催競馬場の傾向
日本ダービーは第3回開催以降府中市にある東京競馬場で2400mを走り、2003年にはリニューアルされました。
ちなみにこのコースは、日本ダービー以外にもオークス(優駿牝馬)やジャパンカップも開催されます。
この東京競馬場の2400mコースの特徴は2つの坂にあります。
1つ目の坂は向こう正面にある高低差2mある坂、そしてもう1つは直線のゴール400m~200m手前の高低差2mある坂で、この2つの坂を越えるにはスピードだけでなく一気に登りきるだけの馬力が求められます。
レース展開としては「スローペースからの瞬発力勝負」というイメージが強く、統計的にも差しの方が、勝率が高い結果が出ています。
言い換えれば、日本ダービーで逃げの馬はよほど実力がない限り勝つことはできないということ。
最後の直線、特にラストの坂を一気に登りきれるだけの脚を残しておくためには、どうしても序盤はペースを落とし温存する作戦に出る馬が多いのも東京競馬場2400mのレース傾向と言えるでしょう。
また枠番別で見た場合、比較的内枠よりも外枠の方が勝率がいい傾向ではありますが、圧倒的に外枠の方が有利というほどの数字ではないため、あまり気にする必要はないかもしれません。
むしろ枠で決めるのであれば『競馬初心者でもたった“2秒”でできる軸馬の決め方』で紹介している方法を用いて目安を付けたほうが可能性としては高いと思います。
2:出走馬の過去の戦歴
GⅠレースを予想する場合、多くの人は過去10年の成績を元にどの馬が来るかを分析します。
日本ダービーも同様に、過去開催された成績を分析することで、勝つ可能性がある馬を何頭かに絞り込むことができるので、当日までに過去の成績を調べてみることをお勧めします。
では日本ダービーは過去10年どういった馬が勝利を収めているのか・・・過去優勝した馬の傾向として特に用いられるデータは
・当時の単勝オッズ人気
・前走レース
・前走レースの着順
の3点があります。
1)当時の単勝オッズ人気
競馬のレース全体を見てみると、比較的1番人気の馬が勝つ可能性が最も高い傾向にありますが、レース1つ1つに照準を絞ると意外な結果になる場合があります。
日本ダービーの場合、過去10年(2003年~2013年)のレース結果から見てみると、1番人気の馬の勝率は60%、3着以内の複勝率も70%と、1番人気の馬が勝ちやすいレースであることが分かります。
しかし、2着以内に入る連対率を見てみると、1番人気の次に高い確率を誇っているのが5番人気で、2番人気の馬は過去10年で2着になったことが1回しかありません。
つまり、馬連などの2頭組合せ馬券で考えた場合、1番人気と5番人気が来る可能性が高いことがうかがえます。
さらに単勝オッズの数字によっても勝率等は変わってきます。
単勝オッズが3.9倍以下の場合が優勝した回数は過去10年で6回と圧倒的な数字を残していることから、もし1番人気の単勝オッズが4倍以上あった場合は外れる可能性が高くなるのでは・・・とみることができます。
逆に単勝オッズが50倍以上ついている馬は、3着以内に入った回数が2回しかないため、思い切って切り捨ててしまうのもアリです。
そうすることによって選択肢が狭まり、買い目の点数を減らすことができます。
2)前走レース
日本ダービーに出走するには特定の条件を満たすことが必要だと先ほどお話ししました。
つまり、日本ダービーに出走する馬は、その前にどこかでレースを走っていることになり、この「前走どのレースを走ったか?」によっても当日のレース結果を分析することができます。
上の表を見てもらえば分かる通り、日本ダービーを制覇している馬の多くは皐月賞かNHKマイルカップを経由して出走していることが分かります。
逆に青葉賞やプリンシバルステークスから日本ダービーに出走している馬の成績は決して芳しくなく、特にプリンシバルステークスから日本ダービーに出走した馬で3着以内になった馬は過去10年で17頭中1頭しかいないのです。
このことから、前走がプリンシバルステークスの馬は無条件で削除することができ、オッズ次第では皐月賞に出走していた馬に照準を絞ってもいいかもしれません。
3)前走レースの着順
先ほど前走によって勝つ馬を絞りましたが、そこから「前走で何着だったか」というフィルターを通すことでさらに絞り込むことができます。
まず着目すべきは日本ダービーで優勝している馬は前走で3着以内に入った馬がほとんどであり、前走4着以下の馬で日本ダービーを買った馬は過去10年で1回しかありません。
しかも連対率や複勝率を見ても前走が4着以下だった馬が来る可能性は低いため、思い切って排除するのも1つの選択肢になります。
ただ、前走がGⅠレースで当日の単勝オッズが3番人気の場合、3着以内に入る可能性が高くなるため、チェックしておく必要があります。
3:サインや演出から考える
競馬場の特性や過去の競走馬の戦歴などといった情報やデータを一切使わずに予想する方法が「サイン」による予想で、これは日本ダービーでも使うことができます。
その最たる例が2013年の日本ダービー。
この年の世間をにぎわしたのが、登山家の三浦雄一郎さんが80歳でエベレスト登頂に成功でした。
実は三浦さんの誕生日とこの年日本ダービーを制したキズナの誕生日が一緒だったこと、さらにキズナを漢字で書いた場合【絆】の中に「八」と「十」が入っていたことが、キズナの優勝を予想する材料となったことは有名な話です。
サインによる予想の基本的なことは『一攫千金も狙える“サイン競馬”を使った馬券予想の基本』で紹介しています。
こうした、データや情報を分析した論理的な方法ではなく目に見えない繋がりを重視した非論理的な方法を用いて予想するのも日本ダービーの楽しみの1つと言えます。
日本ダービーを予想するコツは“消去法”
GⅠレースの中でも特に注目が集まる日本ダービーですが、その分様々な情報やデータを収集することができます。
こうした情報を組み合わせたり加味したりすることによって、どの馬が来るのかを予想することができる・・・ただ、どれだけ様々な情報を組み合わせても「これだ!」と思う1頭に絞り込むのは難しいと思います。
もし日本ダービーで馬券を的中させたいのであれば、勝つ馬を探すよりも“勝てない馬”を見つけて排除していく消去法がオススメです。
まずは馬券に絡まない馬を見つけて消していくことで、馬券の組合せの可能性を絞ることで的中させる可能性を高めていってください。
ここで紹介した方法以外にもいろいろなデータや情報を活用することで、より的中する確率を上げることができるので、自分なりに調べてみてはいかがでしょう。
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